イグス(東京都墨田区)は、産業機械などの可動部でケーブルやホースを保護・ガイドするケーブル保護管にQRコードを印字した、QRコード付き「エナジーチェーン」を開発した。
新製品は、ケーブルキャリア本体にプリントされたQRコードを、スマートフォンやタブレット端末でスキャンすると、エナジーチェーンの製品情報や組み立て説明、交換パーツに関する情報を得られるというもの。QRコードを読み取ってオンラインポータルを開くと、該当製品の組み立て方法を示す写真や動画を見ることができ、交換パーツを発注する際も、業務の簡略化が行える。
同社では、機械部品の特定から構成、稼働、保全にいたる工程を設計者にとってより容易にするために、部品調達のデジタル化を推進している。オンラインで寿命予測計算や構成が行える33のオンラインツールなど、設備の安全性を高めるスマートプラスチック関連製品を開発している。インターネットによる迅速な情報と簡単な組み立て、交換パーツの調達といった“オフライン”と“オンライン”の世界をつなぐことで、機械設計者にメリットをもたらすとしている。