日本航空電子工業は、カメラECUなど車載情報通信機器間の高速伝送用コネクタ「MX79Aシリーズ」を開発した。
近年、車載マルチメディアの多機能化や情報通信機器の高性能化に合わせ、コネクタにおいても高速伝送対応や搭載機器の増加に対応した省スペース化が必要とされている。
新製品は、高速伝送用コネクタとして開発され、従来品と比べて実装面積を約30%削減した小型化を図っている。車載デジタルカメラ向け高速伝送用コネクタ「MX55Jシリーズ」との組み合わせでカメラECU側に使用できるほか、車載情報通信機器全般にも利用が可能。
車載カメラ用途では、フロント、リア、サイドミラーなど、カメラECUとの伝送距離が離れている場合があるが、新製品を使用した同社のハーネス品(MX55JとMX79Aの両端ハーネス)では、差動伝送(LVDS)において1.5Gbpsクラスで15メートルを伝送した実績をもつという。また、嵌合キーバリエーションを4種設定し、誤挿入防止を図ることで、同一モジュールでの多数個使いにも対応する。
極数は4極(信号用2極、電源用2極)、コネクタの嵌合は耐こじり構造で、メカニカルロックを採用。