投資先送り、需要一服で微増
日本ロボット工業会(JARA)は、2018年のロボット統計調査を発表した(会員ベース32社、サービスロボットは対象外)。
18年の受注額は、7808億円、前年比2.8%増で6年連続のプラス、受注台数は22万934台で前年比4.3%増となり、生産額は7331億円で4.7%増、生産台数は21万5513台で1.3%増となった。
18年前半は、前年からの輸出を中心とする自動化需要による大幅な伸長が継続したが、後半は米中貿易摩擦による投資の先送り、一部業種向け需要の一服などによって鈍化、10~12月期では受注額が前年同期比17.7%減と大幅減少となり、年間としては受注額・生産額ともに前年比微増に着地した。
出荷は、国内出荷台数が4万6836台で17.6%増、国内出荷額は1977億円で7.3%増で、輸出台数は16万8342台で1.7%減、輸出額は5467億円で3.5%増となり、総出荷額は7444億円で4.5%増となった。
出荷額の業種別では、国内向けは自動車産業向けが655億円で13.7%増、電気機械産業向けが604億円で1.3%増、輸出では電子部品実装用が2152億円で13.4%増、溶接用が930億円で9.1%減少した。