9月16日から6日間、独・ハノーバー国際見本市会場
日本からも74社申し込み
世界3大工作機械見本市である「EMO Hannover(エモ・ハノーバー)2019」が、9月16日から6日間、独・ハノーバー国際見本市会場で開催される。
今回は、41カ国から1780社が約16万㎡のスペースで展示する予定で、すでに日本からも74社が出展申し込みをしている。
来場者も前回(17年)は160カ国から約13万人で、このうち、ドイツ国外からが約50%を占めた。17年は日本から約90社、現地からの出展も含めると175社が出展し、2600人が来場している。
EMO Hannover2019の開催テーマは「明日の製造業を動かすスマートテクノロジー」。
日本からの出展と来場勧誘で来日したドイツ工作機械工業会クリストフ・ミラーマネージングダイレクターは「インテリジェントファクトリーにとって、バリューチェーン全体で人・工場・ビジネスプロセスを包括的なネットワークを構築することが重要である」と強調。
EMO Hannover2019では、新たに「インダストリー4.0エリア」が設けられる。ユーザーに向けて企業、研究機関から革新的なスマートソリューションの提案が行われるほか、中国、フランス、日本、スイス、台湾などからも独自のインダストリー4.0/IoTを紹介する交渉も進めている。
また、OPC UAをベースにした工作機械のインターフェイス規格「umati」を紹介する。
「umati」は、インダストリー4.0の共通言語として、高次元のITシステムと機械が中立、かつオープンにつながることを可能にする規格として、ドイツの工作機械メーカー8社と主要な制御システム会社が1年前から取り組んでおり、現在約20のユースケースが作成されている。
さらに、3Dプリンティング技術を用いた付加製造技術も、EMO Hannover2019で注目されるトレンドの一つだ。ドイツ機械工業連盟(VDMA)の調査では、機械工学分野企業の約半分が、付加製造技術で作られた部品を使用しており、3Dプリンターは試作・見本や、スペア部品、シリアルパーツ、工具などとして使われている。
そのほか、スタートアップ企業コーナーや、スタートアップ企業による賞金1万ユーロが授与される「第1回製造におけるデジタルイノベーション賞」コンテストなども企画され、出展企業、来場者へアピールする。