パナソニックデバイスSUNXは、透過型デジタルセンサとしては業界最高の高精度測定を実現した変位センサ「HG-Tシリーズ」の販売を開始した。標準価格は、センサヘッドが標準で9万円、薄型で9万8000円、コントローラが高機能タイプで3万800円、省配線タイプで2万8800円。
透過型デジタル変位センサ「HG-Tシリーズ」は、厚さ8ミリの薄型形状で装置内の限られたスペースに設置でき、しかも測定幅10ミリの帯状レーザー光により、繰り返し精度1μmと業界最高精度の測定が可能。
また、光軸調整アシスト機能により、投・受光器の方向ずれを容易に調整できるためセンサヘッドの設置が簡単で、投・受光ケーブルの配線時にはケーブルを識別する作業も不要になる。
さらに、透明なワークでも安定して測定できる透明度に応じた判定レベルの調整ができ、汚れ堆積による検出能力低下を知らせる機能も内蔵している。
コントローラは、デュアルディスプレィで測定値と判定値を同時に表示でき、全方位式液晶の採用により広視野角で見やすく、直感的で見やすいサークルメータ搭載。加えて、業界初のオートエッジ検出モードで、検出方向の確認する手間がなくなる。
そのほか、判定フィルタ値の調整で微小な異物の誤検出を防止、センサはアルミダイカストケースの採用で、軽さと強度を兼備しながら経年変化も防止、保護構造はIP67で水や埃の多い現場でも使用可能、などの特徴を有する。
主な用途は、リチウムイオン電池、半導体、液晶ディスプレイの製造装置(電池シート材の蛇行制御、ガラス基板の位置決め、ウェーハのアライメント、ローラーのすき間測定、電子部品の方向判別)など。