シュマルツ(横浜市都筑区)は、二次電池の電極材やセパレータ搬送に最適な電極材用グリッパー「FLGR」を発表した。
二次電池の部品となる電極材やセパレータは薄くて繊細なため、一般的な真空パッドでは吸着時にしわや変形を引き起こす可能性があり、また通常の真空機器ではワークへの化学物質の転写・残留を抑制することが難しいという問題がある。
FLGRは、吸着面に多孔プレートを使用しており、ワークを面で吸着するため局所的な負荷を軽減し、ワークのしわや変形を抑制することが可能。プレートはワークに合わせてサイズ変更ができ、摩耗に強く低発塵のPEEK材や、ESD(静電気放電)対策対応の材質などから選択することができる。
また、真空発生器は外形φ6ミリメートルのシンプルな配管で、最大600リットル/分という大流量の吸込みが可能。環境中やワーク表面上の塵や埃も同時に吸引し、排気エア接続口から外部に排気して除去することができる。