本多通信工業は、中国・深センに新工場を設置し、2019年7月から約1年かけて現工場の生産品目を順次移転する。また、車載カメラ用コネクタの生産の一部を19年6月からベトナム・ハノイのパートナー会社へ委託を行う。
深センの現工場は、周辺の市街地化による退去要請リスクの事前回避を行うとともに、地産地消と自動化の推進によるコスト競争力の強化が狙い。現在、車載用と民生用コネクタを中心に生産しているが、新工場では自動化を進めて生産性を1.5倍に高める。
ベトナムは、ハノイ近郊のフォーノイ工業団地内で委託生産を始める。部品から製品までの一貫生産により、約10%のコスト削減を目指す。
深センの新工場とベトナムでの生産により、車載用コネクタ月産100万個体制の確立を図る。
同社は、中長期成長戦略に即してグローバル製造再編を推進しており、国内では安曇野工場(長野県)でロボットを活用した適時適量生産を行うことで、業務用コネクタで少量短納期、車載用コネクタで新顧客開拓を実現する。