汎用ACサーボなども5月7日発売
三菱電機は、次世代産業用オープンネットワーク「CC-Link IE TSN」に対応したシーケンサ、サーボアンプ、ロボット、表示器、インバーター、CNCなどのFA製品計102機種と、汎用ACサーボ67機種、モーションユニット7機種を5月7日から順次発売する。
CC-Link IE TSNは、世界に先駆けてTSN技術を産業用ネットワークに採用した通信規格で、工場内のあらゆる機器を一本のEthernetケーブルで接続して、生産現場の全てのデータを一元管理することができる。また簡単なパラメータ設定で、1Gbpsや100Mbpsなど複数の通信周期をもつ機器を混在させることも可能。
同社は今回、CC-Link IE TSNに対応したFA製品の一連のラインアップを投入。従来は別系統でネットワークを敷設していた制御通信と情報通信を同一のケーブルで実現できるため、システム構築にかかる設計や敷設コストを削減し、最小周期31.25μsのリンクスキャンにより、従来比16倍の高速処理で生産設備・装置のタクトタイムの短縮ができるようになる。大規模システムでも通信遅延のない高精度同期通信で、クラウドやエッジコンピューティングシステムでの高精度なデータ分析が可能。
また、サーボシステムの新製品として「MELSERVO-J5シリーズ」67機種と「MELSECiQ-Rシリーズ モーションユニット」7機種も発売。速度周波数応答3.5kHzを実現するなど業界最高レベルの基本性能と、CC-Link IE TSNに対応し、ビジョンセンサーなど接続機器との高速同期通信によって、生産性向上に貢献する。