コスパに優れ、大手も採用
東プレの盤用冷却ユニット「TCCシリーズ」は、制御盤から放出される熱の処理と、盤内に侵入する異物対策という盤用クーラーに求められる2つの大命題を高いレベルでクリアし、2017年に発売を開始してすぐ大手ロボットメーカーの制御盤に採用された。
冷凍サイクル式で冷却能力0.5-4.0kWに対応可能。盤用クーラーの冷媒はノンフロン化に向かっており、ノンフロン機種ラインアップの取り揃えを進めているが、現状ではノンフロンを冷媒に使った装置は価格が高く、採用できないという企業が非常に多い。
それに対して同社は、代替フロンを使うことで冷却能力を高め、同時に価格を抑えたことでユーザーから好評を得ている。異物対策についても、外気を導入しない密閉型内部循環冷却方式を採用。ほこりやオイルミスト、金属片等の侵入を防ぎ、機器の破損を防いでいる。
制御盤への取り付け方法は、壁掛けと天置の2種類から選択可能。使用環境に応じて選ぶことができる。天置タイプの全機種にはドレン水検知フロートセンサを標準搭載し、盤内へのドレン水漏洩のリスクを防いでいる。今後、エンドユーザーからのニーズが高いドレンレス対応機種のラインアップ拡充も進めていく。