B&R(横浜市西区)は「イノベーションズ デー ジャパン 2019」として、セミナーをTKPガーデンシティプレミアムみなとみらいで3月22日開催し、約120人が参加した。
オーストリアに本社を置く同社は、FAコンピュータ・コントローラ、表示機器の大手FA機器メーカーとして、2014年3月に日本法人を開設、今年5周年を迎えた。17年にはABBグループに加わり、ものづくり現場でのコントローラとロボットを融合した新たな協業を強化している。
日本では初めての開催となるこのセミナーには、本社からステファン・シュネガー バイスプレジデントやABBジャパンの中島秀一郎ロボティクス事業部長らが講演し、FAを取り巻く最新の技術・市場動向を紹介した。
冒頭あいさつに立った小野雅史社長は「日本ではイノベーションを技術革新やまったく新しい価値と言っている。当社では『技術革新無くして、会社の成長無し』を社訓のひとつとしており、イノベーションはB&RのDNAである。モノ、コト、概念にとらわれずにいつもゼロベースで思考し、何故なのか、何が正しいのかを判断していく必要がある。日本のオートメーション業界の従来の概念を取り払っていけるように取り組みたい」と、今後への姿勢を強調した。
セミナーでは、インダストリアルIoTや注目のOPC UA TSNの最新動向、それに現在同社が注力しているリニア機構を利用した搬送システムが説明され、参加者からの数多くの質問も出るなど、大きな盛り上がりとなった。