安川電機は、独自のモータ制御技術搭載のインバータ「GA500」を4月1日から発売した。
新製品は、同社独自のPMモータ制御技術によってセンサレスでPMモータの磁極位置を検出・運転し、ゼロ速度100%トルクを出力することができる。誘導モータ、同期モータともに最高出力周波数590Hzの高速運転を実現し、ギヤレス、ベルトレスでの機械の小型化、効率向上を可能とする。磁極位置を検出しながら駆動するため、電力を最小限に抑えることが可能。
また、モータを駆動するだけでなく、インバータによる機械の故障予兆診断も行うことができる。工場の生産ラインで稼働する搬送コンベヤ、コンプレッサ、ファン、ポンプなどのいつもと異なる異常を検知し、止まらない機械や長寿命化を実現することができる。
さらに、モータを駆動しながら機械の状態をリアルタイムで抽出し、高速スキャンで詳細な挙動を把握、MECHATROLINKなどさまざまな上位コントローラと接続し、インバータのモニタデータを収集・分析することで、生産管理の効率化も行える。
インバータ本体に周辺機器の機能を取り込んでいるため、制御盤の小型化が行え、産業用ネットワークプロトコルをRS-485に変換し、通信オプションカード1枚で最大5台のインバータを制御することが可能。
製品の種類は、200V級三相0.1kW~22kWが14機種、200V級単相0.1kW~3.7kWが7機種、400V級三相0.2kW~30kWが13機種の合計34機種をラインアップ。