用途ごとに専用機能搭載
東芝産業機器システムは、産業用高機能インバータ「TOSVERT VF-AS3Jシリーズ」33機種を開発した。国内市場向けに2019年10月から順次発売する。月3000台の販売を計画。
新製品は、各種機械を最適に制御したい、専用機能が欲しい、コントローラを省きたいといった用途ごとに専用機能を搭載した。ポンプ用途のマルチポンプ機能やPIDゲインチューニング機能、コンプレッサ用途の4 PID機能、加減速自動設定機能をはじめ、搬送・昇降機、金属加工機械、繊維ライン機械などを最適制御できる。
また、パラメータ設定は大きな回転式設定ダイヤルボタンを回して各パラメータを選び中央部を押すだけと簡単に行え、RS485通信を2ポート標準で装備してRJ45コネクタを複数台に接続できるなど、使いやすさに配慮している。しかも、インバータ本体にはUSB Type-Cコネクタを標準で内蔵し、パソコンと直接接続して運転、パラメータ設定、モニタリングが可能。
さらに、ネットワークが接続されていない状態でも専用ツールでデータ分析することで、トラブルシューティングや機械装置の故障予知などのメ ンテナンスに活用できるのをはじめ、Ethernetオプションでウェブサーバ機能を内蔵し、パソコン、タブレット、スマートフォンから標準のブラウザで簡単に接続し、運転状態のモニタリング、パラメータ設定ができるなど、IoTやサイバーフィジカルシステムへも対応している。
そのほか、QRコード表示によるマニュアルレスでのサポート、高調波・ノイズを低減、耐環境性などへの配慮も行っている。