早く適切な提案へ生産性向上
FAサポート(北九州市小倉北区)は、制御プログラム開発からはじまり、制御盤の設計・製造を経て、2年前からロボットシステムインテグレータ(SI)として活躍している。いわゆる「盤屋」から「ロボットSI」に事業領域を広げ、ここ数年は制御盤需要の高まりもあって順調だ。
同社はもともと電気制御を得意とし、機械メーカーやFA商社等からPLCの制御プログラムの受託開発を主としていた。そこから制御盤製造へと広げ、2年前にメカに強いパートナーを得て、自動化装置の開発やロボットシステムの事業をスタートした。
2018年にはロボットSIの業界団体であるFA・ロボットシステムインテグレータ協会に参加。横のつながりを活かし、自動化・省力化の案件を融通し合うことで対象地域と、対応できる業務領域が広がった。さらに、「ひびしんビジネスフェア」「ロボット産業マッチングフェア北九州2018」の当地の展示会にも初出展するなど、営業活動にも積極的に取り組んでいる。
18年8月には事業拡大のため本社を移転。制御盤や機械の組み立て、ロボットシステムが組める工場と事務所が一つとなり、生産性が向上した。
ロボットSIとしての体制が整うなか、今後の課題として藤本昭仁代表取締役は「ロボットSIとしては体制も設備もこれから。自動化やロボットの案件が増えるなか、いかに早く適切な提案を持っていけるかの対応力が問われてくる。3DCADやシミュレーションシステムといったデジタルツールを活用ことで生産性を上げていきたい」と話している。