工場新設・増設情報 4月第4週 豊田通商、ホンダ、オンワードなど

【国内】

▼豊田通商
豪リチウム資源開発会社のオロコブレ社と合弁で新会社「豊通リチウム」を設立、福島県楢葉町で2019年上半期中に着工し、21年上半期中の生産開始を目指す。需要が伸びている車載二次電池用炭酸リチウムの供給だけでなく、二次電池の高容量化も見込まれることから、原料となる水酸化リチウムの生産・供給体制を構築する。

生産能力は年間1万トン、50人以上の新規雇用を予定。総事業費は90億円の見込み。

 

【海外】

▼本田技研工業
中国における四輪製品生産販売合弁会社である東風本田汽車(湖北省武漢市)の第3工場が完成し、4月12日に開所式典を行った。新工場は、加速する電動化モデルの生産に対応するとともに、水資源循環システムや排気処理装置の導入による環境対応、各工程の積極的な自動化による高効率化を行うなど、最新鋭の生産技術を取り入れていく。

生産能力は年間約12万台を予定。投資金額は約30億元。

 

▼オンワードホールディングス
中国・大連にある子会社、樫山のスマートファクトリー「樫山(大連)第2工場」が開業した。新工場は「カシヤマ ザ・スマートテーラー」専用の縫製工場として、スーツ10万着の年間生産能力を保有。IoTやRPAなど最新の機器・システムを導入し、受注から在庫管理、資材の発注、輸送までの自動化の実現と、職人の縫製技術・ノウハウを融合し、高品質なオーダーメイドスーツを短期間で提供していく。従業員数は約300人。

建屋面積は1960平方メートル、建築面積は7533平方メートル。

第2工場の外観と内観

 

▼日清製粉
米国の海外子会社、ミラー・ミリング・カンパニーのサギノー工場(テキサス州)で新生産ラインが本格稼働を開始し、4月3日に竣工式を行った。テキサス州は人口伸長率が高い成長市場であり、今後の生産能力不足が見込まれていた。今回の生産ライン増設により小麦粉供給体制を強化し、カナダの子会社を含めて、北米の事業基盤の拡大に取り組んでいく。新生産ラインの生産能力は1480トン/日、従来の約70%増強。投資額は約68億円。

竣工式の様子

 

▼住友重機械工業
100%子会社で、メキシコでの減速機の製造・販売を手掛けるSM-Cyclo De Mexicoが、メキシコ バヒオ地区に小型汎用減速機の組立工場を開設した。同地区があるエリアは近年、自動車産業が集積し、多数の海外企業が進出。新工場は小型汎用減速機「ハイポニック減速機」の組立拠点として、メキシコ全土に高い品質と競争力のある製品を安定して提供していくとしている。敷地面積は1700平方メートル。

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