東芝機械は、5月23日~25日、静岡県沼津市の沼津本社・工場、御殿場工場で「東芝機械グループ ソリューションフェア2019」を開催する。それに合わせてIoTプラットフォーム「machiNet」や産業用ロボット、射出成形機や精密加工機等の新製品・新サービスを発表した。
同フェアは今年で17回目。今回は「新たな未来への飛躍~先端技術がつながる社会を目指して~」をコンセプトに、グループ5社と協賛会社143社によって、自動車業界のCASEに対応する技術を中心に、航空機やスマートフォン、光学などの先端技術に向けた取り組みを紹介する。製品やデモ展示のほか、IoTやAI、自動車業界の最新情報などのセミナーも行われ、3日間で約7000人の来場が予定されている。
フェアの目玉は、IoTへの取り組みや新製品。各機械や事業部を超えた統合的なIoTプラットフォームとして「machiNet」を制定。人材不足、突発的な機械停止、生産拠点の分散、品質向上・安定化という4つの課題に対し、稼働モニタリングやデータ追跡と分析、機械学習を使ったデータ収集や分析等の方策を提供して解決していく。昨年発足したIoT+mパートナー会を中心に普及を図る。
射出成形機では、最新のコントローラ「INJECTVISOR-V70」を搭載し、高生産性を実現したEC-SXⅢをラインアップに追加。射出成形機と外部周辺機器との接続性を高め、条件設定や稼働モニタリングなどIoT対応を可能とした。監視ソフトとして、ダイカスト用に「dPAQET2」、押出成形機用に「ePAQET」を開発。装置稼働状況の遠隔モニタリングを実現した。
このほか、新型スカラロボット「THE600」とロボットコントローラ「TS5000」、協働双腕ロボット2種を参考出品する。スカラロボットとコントローラは可搬重量と動作速度、同期制御の追従制度、高速通信機能など基本性能を向上。協働ロボットは、アーム型7軸多関節ロボットを両腕とし、腰にも2つの可動軸を持つ人型タイプと、スカラロボットを両腕とするスカラ型タイプを提案する。1年以内の製品化を目指している。
また音声操作が可能な工作機械、基本性能を上げたターニングセンタ、新たに要素技術を追加した精密立形加工機などが出品される予定だ。