監視・制御点数を拡大
富士電機は、インフラ設備の安定稼働を実現するコントローラ「MICREX-SX SPH5000H」を発売した。
公共事業を支えるインフラ設備は24時間連続稼働が求められるため、高い信頼性を備えた監視制御システムが必要となるが、事業運営の広域化によってシステムの大規模化や複雑化が進んでいる。
新製品は、ネットワークの障害発生時にもシステムを継続稼働でき、データ処理能力や監視・制御点数を大幅拡大したコントローラ。機器やネットワークなどを2系統にし、1系統に不具合が生じた場合でも残りの1系統で稼働できるようになっている。
従来品はPLC搭載のCPUのみ二重化に対応していたが、新製品は、管理者が操作する上位システムとCPUをつなぐ制御ネットワーク、CPUと入出力ユニットをつなぐI/Oネットワークも二重化とループ化をしており、信頼性をさらに向上させている。
また、プログラムを読み込み実行するMPUの性能を高め、高速ネットワークを用いることで、データの演算処理能力と伝達速度が向上。従来は256kステップだったプログラム容量が512kステップに拡張し、複雑なプログラミングへの対応を可能にしている。
さらに入出力メモリの拡大によって、機器の監視・制御点数を増やし、システムの大規模化や複雑化に対応する。
データメモリは2048kワード、入出力メモリは4096ワード(6万5536点)。