オムロンは、1日の充電・放電の回数制限がなく、長寿命な住・産共用フレキシブル蓄電システム「KPAC-Bシリーズ」を6月から発売する。
太陽光発電システムは今後、蓄電システムを使用した自家消費による電気の有効活用が活発になると想定されており、また電気をためておくことで自然災害などによる停電に備えることができるため、蓄電システムのニーズが高まっている。
新製品は、1日に複数サイクルの充放電が可能で、1日に充電と放電を繰り返しても、15年後もSOH(電池容量維持率)70%を保証。太陽光発電の余り分を充電し、夕方の自家消費に活用したり、安価な夜間電力で充電し、朝の消費に活用するなど、1日2サイクル以上の充放電で効率的な電気の使用ができる。
蓄電池は蓄電システム用のゲートウェイでクラウド接続し、遠隔モニタリングサービスによってスマートフォンやパソコンで動作状態の確認や設定を行うことが可能。クラウド接続によって、VPP市場などの将来の電力取引でも柔軟な対応が行える。
また、地震などの災害でも壊れにくい耐震クラスSで、突然の停電にも非常用電源として備えることが可能。
一般タイプと重塩害対応タイプの2種類。販売目標は3年間で2万7000台。