三菱電機は、空調システム事業のさらなる拡大のため、静岡製作所(静岡市)に建設を進めていた空調技術棟が5月24日竣工、6月から順次稼働を開始する。
同社は空調機器の製造をグローバルに展開しており、静岡製作所はそれらのマザー工場の一つとして、製品開発力の強化を進めている。新たな空調技術棟では、製作所内に分散していた設計部門や試作部門、試験評価部門を集約。業務の緊密化と迅速化を図っていく部門間シナジーを創出し、グローバル対応製品のさらなる開発力強化を目指すとしている。
建築面積は6105平方メートル、延床面積は2万3293平方メートル、地上4階建て。同社の高効率省エネ機器を導入し、排煙天窓による自然換気や屋上緑化、省エネ素材(高断熱サンドイッチパネル、遮熱ガラス)を採用している。投資総額は約50億円。