アマダは、世界初となる革新的な「軌跡ビームコントロール(LBC)テクノロジー」を初めて搭載したファイバーレーザマシン「VENTIS-3015AJ」(4kW)を、6月1日から発売した。
LBCテクノロジーは、加工に最適な光の特性を分析、追求した結果、同社の強みであるレーザ光の加工技術を進化させたビーム制御技術で、金属の材質や板厚によって最適な軌跡になるようレーザ光を制御する技術。ファイバーレーザのビームの軌跡を自在に操作し、軌跡パターンを無限に作り出すことができる。
世界初となる同技術を搭載した「VENTIS−3015AJ」は、2018年10月にドイツで開催された板金加工業界の見本市「EuroBLECH 2018」で、ドイツで最も権威のある製造業界誌が先進的・革新的な製品に授与するMM賞を受賞した。
新製品は、LBCテクノロジー搭載機第一弾として次の3つの機能を装備。
「生産性モード」は、ステンレスやアルミの中厚板N2無酸化切断において、従来機比2倍以上の高速切断、最大75%の加工コストの低減を実現。
「品質モード」は、切断加工品質が、従来機比で面粗度が約50%改善し、ほぼドロスのない高品位な加工を可能としている。
「カーフコントロールモード」は、光を振動させてカーフ幅(切断幅)を従来機比で約2.5倍までコントロールすることが可能。自動化運用時の長時間安定加工を実現する。
年間の販売目標は120台。