シマデン(東京都練馬区)は、サイリスタ式三相電力調整器「PAC30Zシリーズ」に感電防止カバー付きタイプの販売を開始した。
電力調整器は、主にヒータ制御において、位相制御/最適サイクル制御によりヒータの電力量を無段階に調整する機器で、DC4-20mAなどのアナログ制御信号で動作する。同社は約30年前から温度制御機器シリーズの製品として販売しているが、PAC30Zシリーズ全機種に感電防止カバー付きを追加した。
感電防止カバーは、電力調整器の制御信号端子台とヒューズのぞき穴での感電事故などを防止する。端子台では、配線部分にドライバーや手などが触れて感電する恐れがあり、またヒューズのぞき穴では、本体の冷却用フィン周辺が高熱を有していることでのやけど事故につながる恐れがある。感電防止カバーを装着することで、こうした事故を防ぐことにつながる。
なお、同社では、300Aタイプまでは後付けができる感電防止カバーも用意している。
同社の電力調整器は、サイリスタによる定周期形ゼロ電圧スイッチング制御方式を採用しており、配線が簡単で、ノイズレベルが極めて低い。また、小型のため盤内面積を有効に使え、電流容量も18~450Aまで10機種が完備している。サイリスタの保護は、サーキットプロテクタ、または速断ヒューズで行っている。