協働ロボ 簡単に活用シミュレーション
ユニバーサルロボットは6月18日、ユーザーが最適なロボットやハンドなどを選択して協働ロボットの作業シミュレーションができるWEBツール「アプリケーションビルダー」の日本語版を公開した。利用は無料。
協働ロボットに興味があるがよく分からない、ロボットの動きを見てみたいといった初心者ユーザー向けに、ロボットを使う手順やスキルを認識してもらうためのもの。オンライン画面上で自らが希望する作業とロボット、ハンド、ワークの状態などを選ぶと自動的にロボットプログラムが生成され、画面上には作業現場でロボットが動くシミュレーションが出来上がる。ロボットの知識がほとんどない人でも選択肢を選ぶだけなので誰でも簡単に使うことができる。
作業は、現時点ではマシンテンディング(機械へのワークの投入・取り出し)、ねじ締め、パッケージングの3種類。協働ロボットが最も使われている作業をプログラム化したもので、今後、作業の数と種類が増やしていくという。
より詳しい情報が欲しい人は、個人情報を記入して問い合わせをすると、シミュレーション動画と手順書、プログラミングデータがメールで送られてきて「より知識を深めてもらうとともに、ロボット動画はロボットの導入検討を上司に提案する際の説得材料としても有効だ」(同社)としている。
また同社と協働ロボットの市況について、産業用ロボットは昨年後半から減速し、今年も厳しい状況が続く。その一方で協働ロボットは、今年も昨年並みの30~40%増で勢いはそのままだという。人不足とそれに伴う自動化熱が高まっており、新規受注だけでなく、既存企業のリピートや複数台受注も増加しているとしている。