シュマルツ(横浜市都筑区)は、バルブやスイッチを一体化した、名刺サイズの真空発生器「SCPMb/SCPMc/SCPMi」シリーズを発売した。
新シリーズは、ディスプレイガラスやプラスチック部品、半導体部品のような小型で繊細な製品の高精度・高速サイクル搬送に最適な真空発生器。最小65グラムというコンパクトボディのため、ロボットの先端近くに取り付けることができ、真空が立ち上がるまでの時間削減ができる。高効率のエジェクタと最適化された真空回路を内蔵しており、高い吸い込み量を実現。
エジェクタのボディは、ベーシックタイプ、省エネタイプ、高機能タイプの3種類をラインアップ。ベーシックタイプのSCPMbは、NO/NCから選択可能なバルブが一体化しており、NOタイプは停電時のワーク落下を防ぐことができる。
省エネタイプのSCPMcは、バルブと真空スイッチを一体化し、電気配線を1本に集約。エアセービング機能を搭載しており、最小限の消費エアで真空を保つよう動作する。
SCPMiは、SCPMcと同様の機能に加え、IO-Link通信に対応したスイッチを一体化。設定値の確認や変更が遠隔でも可能になる。真空圧やエア漏れ量などの状態監視や、システムの不具合、老朽化診断などの予知保全にも活用ができる。