「プラットフォームAI搭載で知能化」
ネットワークシステムとサービス、ソフトウエアを手がける米・Ciena(シエナ)のゲーリー・スミス社長兼CEOが来日し、日本におけるイノベーション展開について展望を語った。
同社は1992年設立で、35カ国で6000人以上の従業員数がいる世界的なネットワーク関連企業。中国を除く全世界に1500以上の顧客を抱え、大手サービスプロバイダーの約85%にサービスを提供している。
ネットワークの進化系のビジョンとして「Adaptive Network」を掲げ、スマートで俊敏、即応性の高いネットワークの提供を目指している。そのためにインテントベースの方針設定で、ソフトウエア制御・自動化と、分析とインテリジェンス、プログラマブルなインフラを基盤として提供している。
スミス社長兼CEOは社会のデジタル化の流れについて、「いま世界はデジタルエイジにあり、アジア経済の復権、都市化と人工集中、デジタライゼーションが進んでいる。いまデジタル革命の第一フェーズが終わりつつある」とした。
その理由について、すでに世界の75%がインターネットに接続し、接続速度も8Mbps、モバイルAI市場が50億ドルに達し、データセンターのトラフィックの75%がクラウド利用している事実を上げ、今後はプラットフォームの上にAIと自動化が搭載されて知能化し、第2フェーズに入ると示唆した。
同社の強みについて、「大手企業や政府をはじめ多様な顧客とそのソリューションに対して、基本的な接続性を牽引してきて、世界中のデータセンターをつなぎでグローバルスケールの事業を行ってきた」とし、ネットワーク自動化の時代についてもリードしていくと話した。