▶︎秋田エプソン
秋田県内におけるウオッチの生産拠点を集約・効率化するため、新棟(秋田県湯沢市)の建設を開始する。
ウオッチ製造および組み立てを、県内の本社(湯沢市)と羽後事業所(雄勝郡)の2カ所で行ってきたが、分散による非効率化の解消、安定した自動機オペレーション技術と集約によるコストダウンを図るため、今後は本社内で一貫して行っていく。また、保税倉庫の確保も行い、物流の効率化も図るとしている。
延床面積は3808平方メートル(2階建て)、着工は7月上旬、竣工は2020年3月末を予定。投資額は約6億円。
▶︎SECカーボン
生産拠点の京都工場(京都府福知山市)において、中長期的な安定供給体制を構築することを目的に、生産ラインの整備と設備の更新を実施する。主には、焼成炉と黒鉛化炉の整備を行い、順次、老朽化設備の更新を行っていく。
実施時期は20年4月~25年3月末を予定、投資額は約150億円(毎期20~40億円の投資を予定。修繕費を含む)。
▶︎日機装
宮崎県に新工場を建設し、国内生産拠点の再編を行う。東村山製作所から、キャンドモータポンプやクライオジェニックポンプなどの製造を行うインダストリアル工場を、宮崎工場へ移転する。新工場の延床面積は、約1万2000平方メートル、2020年末に工場建設完了予定。投資額は約95億円。
東村山製作所は今後、同社の研究・技術開発拠点等への活用を検討しており、最終的な再編完了時期は22年末を予定。また、技術開発研究所(静岡)を東村山製作所へ移転。さらに、航空宇宙事業の生産工場を、東村山製作所と技術開発研究所から宮崎工場へ移転する。
▶︎ケーヒン
電動車用パワーコントロールユニット(PCU)の生産能力拡大に向け、宮城県村田町に新工場設置用の土地と建屋を取得した。ハイブリッド車や電気自動車をはじめとする電動車市場がグローバルで急速に拡大していることから、電動車用製品の供給体制と製品競争力の強化を行う。
敷地面積は6万9462平方メートル、6月下旬の引き渡し後に工場の改修を実施。
▶︎大日精化工業
パッケージ用グラビアインキの需要増大や、産業資材分野での紫外線・電子線硬化型コーティング剤の需要拡大に対応するため、新工場(茨城県坂東市)を建設する。生産効率の高い新設備、省人化設備を導入し、技術や生産面での効率向上も進めるとしている。
取得用地面積は約7万1200平方メートル、延床面積は約1万8700平方メートル(地上2階)。建設開始は11月、稼働開始は21年7月を予定。
【海外】
▶︎出光興産
中国での高性能潤滑油の需要増加に対応するため、子会社の恵州出光潤滑油を通じ、中国で2カ所目となる工場(広東省恵州)を新設、このほど起工式を行った。
新工場での生産品目は、自動車用(エンジン、変速機他)や工業用の潤滑油全般と関連商品で、生産能力は年間12万KL。
敷地面積は10万平方メートル、商業運転開始は20年度中を予定。
▶︎IRIS OHYAMA FRANCE
アイリスグループ30拠点目となるフランス工場が完成し、竣工式を行った。フランス工場は、98年に設立したオランダ工場に続く欧州の第2拠点として、フランスを中心にスペイン、イタリア、イギリス向けの家電製品、収納用品の生産を行う。現在、ヨーロッパ向けはプラスチック製収納用品が大半だが、今後は家電製品の販売を強化するとしている。販売計画は年間売上高1億2000万ユーロ(約150億円、22年までの単年売上高)を予定。
建物総面積は6万4951平方メートル、総投資額は約70億円。