ロームの無線通信モジュールが、電池駆動を行うスマートメーター用の新しい国際無線通信規格「Wi−SUN JUTA」のWi−SUNアライアンス認証を業界で初めて取得した。
Wi−SUN JUTAは、テレメータリング推進協議会(JUTA)が制定した無線通信規格で、電池で10年以上動作できる超低消費電力の無線通信を実現する。
独自の間欠動作(一定間隔で送受信する以外は全てスリープ)を行うことにより、同じ920MHz帯特定小電力無線を扱うWi−SUNと比べて、消費電流を98%以上削減。このため、電池駆動のガススマートメーターや水道スマートメーターなどを10年以上動作させることが可能となる。
ロームは東京ガスと共同で、Wi−SUN JUTAに向けた製品開発を規格策定の段階から行っており、6月には同規格対応無線通信モジュールを、電池駆動のスマートメーターやIoTシステム向けのカスタム製品としてサンプル出荷を開始した。利便性が高く、安心・安全なIoTネットワークの構築に貢献するとしている。