イグス(東京都墨田区)は、高負荷の3次元動作に対応するチェーンフレックス イーサネットケーブル「CFROBOT8.PLUS」を開発した。
現在、大規模な生産現場では産業用ロボットの採用が進み、2020年には世界中で300万台を超えると見込まれている。それに伴い、ロボット同士やロボット軸、制御系統、上位システム間の確実なデータ伝送への要求が高まっている。
同社は、将来的に産業用イーサネットケーブルが優勢になると見込み、5年以上前から3次元動作用のイーサネットケーブルを開発。新ケーブルは、最大捻回角度プラスマイナス360度の耐久性に優れるもので、ロボット部品間の確実なデータ伝送が行える。
試験は、広さ2750平方㍍の同社試験施設において、3次元動作用ケーブル保護管のトライフレックスR内で1500万サイクル以上の捻回テストを実施。イーサネット通信の電気特性が問題なく機能することが確認されている。耐用年数の評価試験は実施中で、最終結果にはあと数年かかる予定としている。