シーメンスは6月21日、プレスカンファレンスを開催し、日本事業の現状と戦略と、グローバルで進めているVision2020の進捗状況とについて解説した。
日本法人は創業131年で、直近の従業員数は約2200人で売上高は約1600億円。FAを中心とするデジタルインダストリーズ事業はソフトウエア、ハードウエアともに順調に成長。産業用OSとしてのMindSphereを中心に、デジタルエンタープライズを進めている。
ガス&パワーは、1年でバイオマス案件を5件受注は堅実。分散化電源も年間4.5件の安定受注を目指すとしている。スマートインフラストラクチャーは、ローカルパートナーの開拓に力を注ぐ。またバーチャルプラントやスマートグリッド関連サービスの展開、電力システム改革に伴う送電コスト抑制などを進めていくとしている。
Vision2020はデジタル化に対応した中期経営計画として15年度からスタート。順調に進んだことにより18年度からVision2020+として前倒して進んでいる。次のステップとして組織体制を変更し、ガス&パワー事業を分社化する。20年4月までに体制構築し、10月にドイツ株式市場に上場する予定としている。