食の技術のニッポン力。「FOOMA JAPAN 2019 国際食品工業展」7月9~12日、東京ビッグサイトで開催

7月9日(火)~12日(金)
東京ビッグサイト 西1~4ホール・アトリウム / 南1~4ホール

写真は前回の様子

食品製造の全分野を網羅

アジア最大級“食の技術”の総合トレードショー「FOOMA JAPAN 2019 国際食品工業展」(主催=日本食品機械工業会)が、7月9日(火)~12日(金)の4日間、東京ビッグサイトで開催されている。

42回目を迎える今回は、東京オリンピック・パラリンピックの影響により、西展示棟と新設の南展示棟を使用。総出展面積約2万3677平方メートルに、合計690社が集結する。

開場時間は10時~17時、入場料は1000円(クイックパス登録者〔WEB事前登録〕、招待券持参者は無料)。

 

19分野に細分化 690社出展

食の技術が一堂に会する同展は、原料処理から包装、物流にいたるまで、食品製造プロセスの全ての分野を網羅しており、食品機械の最先端テクノロジーや製品、サービスを通して「食の技術が拓く、ゆたかな未来」を提案する総合展。今回は「食の技術のニッポン力(りょく)。」をテーマに、新規出展43社を含む計690社が出展、370を超える新製品が展示される。

会場内はわかりやすく、また効率よく見学できるように各分野に分かれており、西展示棟に10分野、南展示棟に6分野、両展示棟に共通して3分野の出展社が配置されている。

「菓子・パン」「食肉・水産物」など、最も出展社数が多い「食品製造・加工」分野(246社/全体比35.6%)をはじめ、来場者ニーズと時代に合わせて新設された「エンジニアリング・ロボット・IoT」分野(61社/8.8%)、「包装・充填」(83社/12.0%)、「原料処理」(59社/8.6%)など全19分野となっている。

近年、社会問題となっている人手不足を補う自動化技術の実機デモや、昨年の食品衛生法改正に伴い、さらに関心が高まっている「衛生対策・管理」分野を西展示棟1階に集約するなど、来場者の関心とニーズに応え、幅広い提案を行う展示となっている。

昨年は国内外から10万210人が来場した

 

研究者たちとの交流イベントも

展示のほか、西展示棟1階のアトリウムでは、有用な情報発信や研究者と来場者の交流を促進するイベントも実施。

今回で27回目を迎える「アカデミックプラザ」は、産・学・官が交流することで国民の豊かで安心できる食生活の向上に資することを目的に開催。国内36、海外12の大学・研究機関の計48研究室が参加し、最先端の研究成果についてポスターやパネルで発表するポスターセッションが実施される。通訳もそろっているため、研究者たちとダイレクトに対話や意見交換ができる機会となっている。アトリウムステージでは、19テーマについて最新の研究成果などの発表も連日行われる。

また、グローバルなビジネス展開を考える企業向けに、日本貿易振興機構(ジェトロ)などによる海外市場展開相談コーナーと、海外市場展開セミナーも実施。2018年開催のFOOMA JAPANは、52カ国から4195人(前年比421人増)が来場し、海外からの日本の食品と食品加工技術への関心がうかがえる結果となった。こうしたグローバルビジネスチャンスを生かしたい企業向けに、これから輸出をしようとする企業から、新たな海外市場展開を模索する企業まで、同コーナーでは幅広いサポートを行う。

9日(火)16時からはアトリウムステージで、日食工1日広報委員長に就任した「フェアリージャパン」元新体操日本代表の畠山愛理さんへの機関誌「ふーま」の公開取材を実施。取材後は、出展社の中から委員長賞を選定し、表彰式が行われる。

 

多彩なセミナー 貴重な情報入手

会期中は、各種セミナーやシンポジウムも多数用意されている。

出展社プレゼンテーションセミナーは、各社の展示ブース内では得られない貴重な情報を入手することができ、セミナー終了後には詳しい質問や相談ができるスペースも設置。4日間で33社33セミナーを開講する。

10日(水)17時からのFOOMAビジネスフォーラムでは、ABC Cooking Studio志村なるみ副社長が「若い女性の心を掴んだABC Cooking Studioとイノベーション」を講演。「若い女性のための料理教室」を「クッキングスタジオ」という新分野に進展させた軌跡などを語る予定。

このほか、日本食品工学会フォーラム2019「人生100年時代の食品プロセス技術~未来を起点にした先端加工から消化性評価まで~」、農業食料工学会シンポジウム フードテクノロジー(フーテック)フォーラム「グローバル・フードバリューチェーン戦略とこれを支える最先端技術~Quality Food from JAPAN,世界の市場へ~」、EHEDGセミナー「洗浄及び殺菌-ウエット洗浄」、AIB FOOMA特別講演会「食の安全に関するマスコミの動きとそれに対する食品業界からの情報発信の在り方」などが予定されている。

 

開催にあたって

FOOMA JAPAN 2019
展示会実行委員会 委員長 大川原 行雄

世界に誇る新技術、製品提案

FOOMA JAPANは、特定の分野に集中することなく、「食」に関する全ての分野を網羅した他に類を見ない総合展示会です。出展社の皆さまが競い、新技術・新製品開発の取り組みを行い、さまざまな提案をユーザー業界の皆さまに対し行う場であるとともに、業界の情報交換の場として、多くの関係者より高い期待をお寄せいただいております。今回も日本が誇る食品機械の実力と進化をいかんなく披露する舞台として、ビジネスのさらなる飛躍に貢献できるものと考えております。

2019年におきましては、開催テーマを「食の技術のニッポン力(りょく)。」とし、食品産業における高品質化を図る技術、効率化のための最先端テクノロジー、ユーザー業界の皆さまの関心が高い人手不足に対する自動化技術、HACCPの義務化に伴う衛生対策など多岐多様なソリューション提案に加え、エンジニアリング・ロボット・IoTなど新たな分野もラインアップ。進化を続ける実機のデモンストレーションと併せ、世界に誇る日本発の新たな技術と製品をユーザー業界の皆さまに提示していきます。

FOOMA JAPAN 2019にご期待をいただき、ご来場いただきますようお願い申し上げます。

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