ワーク接近性さらに向上
安川電機は、多用途適用型ロボット「GPシリーズ」の新たなラインアップとして、「MOTOMAN-GP20HL」(可搬質量20キログラム、最大リーチ3124ミリメートル)を6月20日から販売開始した。
ロングアームタイプの新製品は、上腕部がΦ50のストレート中空化しているため、艤装ケーブルの内蔵が可能。周辺設備とのケーブル干渉を気にすることなく使用でき、さらなるワーク接近性の向上を実現。自動車や機械関連部品のシーリング用途、搬送、組立、ロードアンロードなどの自動化に適している。
動作速度は、ロボットの教示位置・姿勢に応じて直線動作が可能な最高速度を自動で計算する最高速度動作指定(VMAX機能)を搭載。最高速度制限を撤廃しているため、従来よりも高速度で動作することができる。軌跡制御の採用によって、軌跡誤差が従来比80%向上しており、テスト運転やプレイバック時も動作速度の変化によらず同じ軌跡で動作が可能となる。
また、ロボットとコントローラ間の接続ケーブルは1本と省配線化し、設備の立ち上げ時間の短縮や配線の少ない設備を実現。マニピュレータ内部の通信線の断線や各軸サーボモータのエンコーダ異常が発生した場合は、プログラミングペンダント上に異常アラームを表示。異常箇所が特定しやすくなっている。