デンソーウェーブは、食品製造工程の自動化に対応する高速スカラロボット「HSR」シリーズの新バージョン2種類を開発し、7月9日から受注を開始した。
HSRシリーズは、「速く動き始める」「速く動き続ける」「正確に止まる」という基本性能を追求した高速スカラロボット。従来の部品組み立てから食品の製造工程まで、小型・省スペースで高速ピッキングシステムを実現する。
新バージョンは、Z軸ストロークが510ミリメートルになったもので、食品製造の後工程における搬送やパッケージングなど、高さのある箱へもピック&プレースが可能。
もう一方の新バージョンは、ウレタン素材でつくった「金検ジャバラ」を装着したタイプ。食品製造の自動化にあたり、異物混入の防止が課題というニーズに応えて開発されたもので、金属検知可能なウレタン素材が使用されている。ジャバラのカバーで上下軸駆動部のグリスの飛散を防止し、万が一ジャバラの欠片が製品に混ざった場合も、金属検知検査で異物混入を防ぐことが可能となる。
HSRシリーズのアーム長さは、480、550、650ミリメートル。最大可搬質量は8キログラム。