来年2020年7月2日にロボット関連の新しい展示会が誕生する。それが「ロボットテクノロジージャパン」(主催:ニュースダイジェスト社)だ。
会場は中部国際空港・セントレアに隣接し、今年8月にオープンする愛知県国際展示場。日本の製造業の中心地で、新設の会場で新規のロボット展示会、すべてが新しいもの尽くし。
しかも多くのロボットが動く具体的なデモ展示が目玉になるというから、今から開催が楽しみで仕方ない。
同展は、「産業用ロボット・自動化システムの専門展」をコンセプトとし、サービスロボットやドローンなどは対象外。製造業や物流の現場の課題解決に特化し、来場者も愛知県を中心とする中部地方の製造業で働く人々がほとんど。
主催者によると、あくまでローカルの展示会であり、工場で働く人々が“作業着のまま来る”展示会だという。さながら地方で行われる企業のプライベート展示会の延長線上のよう。
東京の展示会は会場に来る人の多くがスーツ姿で、最近は海外からの来場者も目立つ。ところ変われば色々異なる点があるものだ。
また、現場の人々が来るからこそ企業の展示も具体的なアプリケーションが求められる。そのためロボットシステムインテグレーターの出展促進に力を入れているという。
メーカー出展者が中心でサービスロボット等も含まれる国際ロボット展とはまた違った雰囲気になりそうで、興味は尽きない。
現実問題として、工場がたくさんあり、多くの人が働いている現場は東京ではなくて地方だ。事件は会議室ではなく、現場で起きている。多くの課題を抱え、頭を悩ませているのは地方の工場、中小企業であり、本当にロボットを必要としている人たちはそこにいる。
ロボットへの関心が高まり、ロボットが見られる場所も増えたとは言え、まだロボットが実際に動いている様子をキチンと見たことがない、ロボットのことはあまり知らないという現場の人は多い。
彼らが最新のロボットと、そのアプリケーションを見た時、どんな化学反応が起こるか。日本の製造業の中心地で行われるロボットテクノロジージャパン、展示会とその後の影響が予測不可能で面白い。