シルバコ・ジャパン(横浜市西区)は、パイオニア・マイクロ・テクノロジー(山梨県甲府市)が、自社のSi Foundryプロセス向けに0.35umCMOSプロセス用シルバコPDKの提供を開始したことを発表した。
パイオニア・マイクロ・テクノロジーでは、自社で培われた半導体プロセスの技術を用い、6インチシリコンプロセスのファウンダリを行っている。CMOS、Bipolar、BiCMOSといった各プロセスに、様々な電源電圧の組み合わせが可能。さらに、RGBカラーフィルター、視感度特性、高速対応など、受光素子も豊富にラインアップしている。
シルバコはパイオニア・マイクロ・テクノロジーが提供するPDKの開発を支援し、シルバコのEDAソリューション利用のユーザーへ速やかに設計環境の構築を提供。シルバコのPDKには、スケマティック・エディタGatewayのためのスケマティック・シンボル、回路シミュレータSmartSpiceをサポートするSPICEモデル、レイアウト・エディタExpert向けテクノロジ・ファイル及びP-Cell、DRC/LVS物理検証ツールGuardian用ルール・ファイル、そして寄生素子抽出ツールHipexのためのルール・ファイルが含まれている。
パイオニア・マイクロ・テクノロジーのプロセス技術部マネージャーである石井邦尚氏は、次のように述べている。
「今回、アナログ・カスタム・デザイン・ソリューションに多くの実績を持つシルバコPDKにて、0.35umCMOS用PDKを新たに提供することで、より多くのお客様に当社の6インチシリコンファウンダリを活用して頂けるようになりました。シルバコとのパートナーシップによりトータルでお客様の開発費を抑え、柔軟なファウンダリサービスを展開していきます」
シルバコのジェネラルマネージャである亀田直人は、「パイオニア・マイクロ・テクノロジーが提供するSi FoundryからシルバコPDKが提供されることを大変うれしく思っております。シルバコが提供するLSI設計ソリューションにより、迅速な開発スタートをお約束し、光センサーに代表されるパイオニア・マイクロ・テクノロジーが有する優れたテクノロジによって、ハイエンドなセンサーICが開発されることを確信しております」と述べている。
出典:シルバコ・ジャパン「パイオニア・マイクロ・テクノロジー、6インチSi Foundry CMOSプロセス向けにシルバコPDKの提供開始」