独自のレンズ構造採用
オムロンは、産業用機器組み込み用の限定反射形センサ「B5W-LBシリーズ」を、7月からグローバルで順次販売開始した。
近年、包装機やコーヒーマシンなどの業務用、産業用機器の高機能・多機能化が進み、組み込みセンサにおいては容器のデザインに影響されない正確な検知が求められている。従来の反射形センサの場合、あらかじめ決められた色や素材などにあわせた特定条件での検出が前提となり、対象物が変更になると検出が不安定になるという課題があった。
新製品は、限定反射形の検出方式により、検出対象の色や素材が変更しても影響を受けにくく、誤動作を低減。同検出方式は検出できる距離の範囲が狭く、対象が所定の位置から離れると正しく検知できず見逃す可能性があったが、4種類の非球面レンズを組み合わせたオムロン独自のレンズ構造によって、この課題を解決。限定反射形センサでも広い検出範囲を実現し、製品の位置がバラついていても安定検知を可能にした。
また、鏡面・黒・透明といった製品も、4種類のトロイダルレンズを組み合わせた独自構造により安定した検出ができ、検出物体ごとの設定変更が不要。