独の大手センサメーカー、SICK(ジック)社は、アジアでのロジスティクス体制強化に向けて、中国・嘉興市(上海都市圏)に配送センターを開設、6月14日から稼働を始めた。最初は中国国内への供給から開始し、2020年には日本を含めたアジア地域のロジスティクスを担当していく。
新配送センターは、面積約6600㎡で、嘉興市の総合保税地域に立置しており、上海にも近いことから交通の利便性が非常に良い。18年6月に立地契約を締結して物流の子会社を設立し、わずか一年で完成させた。投資額は1000万ドル。
独・ジックのセールス&サービス部門の責任者マッツ・ゲクストープ氏は「アジアは当社にとって、潜在的な販売可能性が高く、収益が拡大している市場である。新配送センターを通して、当社の製品をアジアのお客さまの近くから、カスタマイズされたサービスと共に提供できる。これはアジアでの電子商取引を進めていくための前提条件である」と語っている。
ジックは、欧州(独・ブフホルツ)と北米(サヴェージ)に配送センターを置いており、嘉興配送センターにアジアでの物流をまとめることで、アジアでの調達と供給プロセスを一元化するというグローバル戦略が強化できる。