エッジでのリアルタイム分析用エンジンでAI・IoTをコントロール
〜5G対応のスマート工場や自動運転でも活用が見込まれる〜
ソルティスター(長野県塩尻市)は、エッジでリアルタイム分析ができる純国産完全オリジナルの組み込みデータベース「SpeeDBee」を、8月1日に発売しました。
「SpeeDBee」には、KVS型データベース「SpeeDBee/KVS」とリレーショナル型データベース「SpeeDBee/RDB」があります。「SpeeDBee/KVS」は、センサーから高速で送られてくるビッグデータを取りこぼすことなくメモリ上でリアルタイムに処理・分析することができます。さらにブロック単位でストレージに書き込むことで超高速処理を可能としており、リアルタイム性の求められるAIやIoTシステムを強力にサポートするデータベースです。
データ登録の性能試験で、1秒間に900万件のデータ処理を実現。注目の次世代移動通信方式5Gへの対応を検討する、スマート工場や自動車の自動運転等のシーンで活用が見込まれます。
「SpeeDBee」の特長
➀超高速! 1秒間に900万件のデータ処理
データ登録の性能試験において、他社製品との比較で約9倍の処理速度を実現しました。統計・FFT・機械学習などの機能を装備し、リアルタイムなデータ分析・処理を行います。
メモリ上のDB機能を使うことで、メモリ上でもデータのリアルタイム処理・分析が可能となり、1件単位の登録でも1秒間に60万件のデータ処理が可能となります。20件単位の登録では、1秒間に900万件を超えるデータ処理を実現しました。
インメモリでのリアルタイム処理・分析と並行して、ストレージへの同期も可能です。
②リングバッファ機能により24時間365日の連続稼働が可能
データベースの肥大化を防止するため、リソースサイズを指定して、古いデータを自動削除するリングバッファ機能を装備しています。また、トランザクション機能により、電源の遮断があっても自動復旧されるので安心です。
これによって、データベースの24時間365日の連続稼働が可能となり、メンテナンスコストも削減できます。
③自社開発だからこそできる機能や性能チューニングのカスタマイズ
データベースと連携する外部のシステムやデバイスに合わせた、入出力ソフトウェアのユーザーカスタマイズができる仕組みを持っています。
たとえば、データベースへの I/O(Input/Output)速度を最適化することにより、更新処理あるいは検索処理の性能を大幅に改善できます。また、I/O に関わるデータ暗号化やアクセス制限等の設定も可能です。
④クラウドへも一気通貫
エッジコンピューティング向けミドルウェア「SALTYSTER」と合わせて利用することで、クラウド側のサービス(AWSやAzureなど)や各種データベース(RDBMSやKVS型)や既存システムと連携することができます。これにより既存システムを活用したシステム構築も可能となります。
➄異なるサンプリングレートのデータを一元管理(SpeeDBeeにおける時系列DB機能)
高速から低速までの各種センサーデータから時系列データベースを構築することで、タイムスタンプ機能、指定した時間範囲やサンプリングレートにてデータを集約し取得する機能、指定時間枠(または件数枠)のリアルタイム分析機能を利用できます。
※Raspberry Pi3で、4byteデータを1秒間に3億件の超高速性能にてデータベース構築ができます
■価格(税抜)
開発ライセンス:30万円/本
実行ライセンス:1本あたり 5万円/年 ※本数に応じて見積り
サポート・保守:1拠点あたり 年間19万8000円
■展示会出展
9月18日(水)〜20日(金)
「第2回(名古屋)スマート工場 EXPO」(ポートメッセなごや 4-111)
出典:ソルティスター「900万件/秒のデータ処理を実現!純国産組込みデータベース『SpeeDBee』発売 エッジでのリアルタイム分析用エンジンでAI・IoTをコントロール」