横河電機は、無線圧力センサと無線温度センサを用いた設備監視ソリューションを開発、国内発売を開始した。
同ソリューションは、産業用IoT向け無線ソリューション「Sushi Sensor(スシセンサ)」の第二弾として開発され、従来の振動・表面温度データに加えて、圧力と広範囲の温度データをオンラインで容易に収集することが可能。プラント内のさまざまなデータに基づく設備の状態監視ができ、設備の点検工数の削減、設備異常の早期発見などが可能になる。
電池を内蔵した無線通信モジュールに、圧力測定モジュールまたは温度測定モジュールと熱電対を組み合わせることで、無線圧力センサ、無線温度センサとして動作。プラントでの使用に必要な耐環境性を備え、10年間と長寿命の電池を採用しているため、メンテナンスの頻度も低くライフサイクルコストも低減。無線通信モジュールのみ取り外して簡単に電池交換ができる。
低温から高温まで測定可能で、高圧に耐える高強度と低圧に対する高感度を両立。プラントで使用される熱交換器、ポンプ、タンクなどの設備や機器の圧力と温度の測定、炉の壁面の温度監視などに適している。
将来的には、Sushi SensorのデータとAI・機械学習を組み合わせて、設備の故障予知や保全業務の判断支援までトータルで提供する予定としている。