アズビルは、オンライン異常予兆検知システム「BiG EYES」のバッチプロセス向け機能強化版「R200」を開発し、8月7日から販売開始した。
BiG EYESは、プラントに蓄積されたビッグデータからAIが正常な動きを学習し、常時オンラインでモニタリングすることにより、いつもと違う微細な変化を予兆の段階で検知するシステム。
強化版のBiG EYES R200は、従来は難しかったロット(バッチ)単位での機械学習とオンラインモニタリングを行うことが可能となり、多品種少量生産に対応することができる。これにより、同一設備で多くの品種の生産を行うさまざまな業種や業態も、工場の規模にかかわらず導入することが可能になる。
同社独自の2種類の異常予兆検知アルゴリズムを採用しており、ファジィ・ニューラル・ネットワークを用いた非線形回帰分析のロット対応に加え、連続プロセスと比べてセンサーの設置数が少ないバッチプロセスにも対応するよう、多変量時系列パターン分析アルゴリズムを新たに搭載している。
販売目標は、初年度30システム、3年後100システム。