アルファTKG(東京都中央区)は、ベンディング工程を大きく変革する「alfa金型製造システム」の受注を開始した。
同システムは、米・シンシナティ社製の熱溶解積層法(FDM)3Dプリンタ「SAAM」に、アルファTKGが開発した専用の金型製造ソフトウエアと特製キャビネットをセットにしたもの。
価格は、3点セットで498万円、3Dプリンタとソフトウエアの2点セットで385万円、3Dプリンタ単体で135万円。
alfa金型製造システムは、世界初の3Dプリンタで、試作品製造などに必要なベンディング特型が即日製作できる。展開図や立体図を入力するだけで、アルファTKGが開発した人工知能(AI)搭載のソフトウエアが最適な金型形状を自動設計し、3Dプリンタにデータを自動送信して製作。さらに、標準金型も、パターンを選択するだけで瞬時に設計し、3Dプリンタで自動的に製作できる。
金型は最大20センチ形状まで制作可能で、コストもスチールなどに比べ約20分の1と大幅に低い。また、金型以外のバックゲージの補助プレートや検査治具も自動製作できる。
シンシナティは、ベンディングやレーザマシンを扱う老舗板金メーカー。3Dプリンタで製造したベンディング金型の品質、強度、安全性を徹底的に検証することで、ベンディング金型への実用化に道を拓いた。
アルファTKGの金型製造ソフトウエアと組み合わせ使用することで、短期間・ローコストでの金型製造が可能になる。