日本モレックス(神奈川県大和市)は、高電流向けの基板対基板、基板対バスバー、バスバー対バスバーの相互接続が可能なパワー用コネクターシステム「Coeur(クール)CST」を発表した。
Coeur CSTは、オスピン、メスソケット、圧着ターミナル、1列および2列ハウジングで構成されたパワー用コネクターシステムで、30Aから200Aまでの幅広い高電流アプリケーションに対応が可能。
直径は8.0、6.0、3.4ミリメートルの3種をラインアップし、それぞれ基板やバスバーのほか、電線にも利用ができる。
終端処理はSMT(表面実装)、プレスフィット、圧着が可能。
SMTとプレスフィット用のメスソケットは、PCBやバスバーを嵌合する際に生じる、ピンとソケットの位置ズレに対応するフロート機構を採用。ヘッダーと嵌合するメスソケット本体をリング形状のフロートハウジング部品で囲い、フロート(浮動)状態で基板に固定する構造のため、位置ズレが生じた場合でもピンの位置に合わせてソケットが移動し、ピンのたわみを防ぐことができる。
ピックアンドプレースキャップの利用ができるため、基板への自動実装が可能。