ケル(東京都多摩市)は、0.55ミリメートルピッチの高性能同軸ケーブル用コネクタ「TSLシリーズ」(31極)を開発した。
新製品は、高速伝送に特化した次世代基板対ケーブル用コネクタで、最大32Gbpsの差動伝送に対応。高速伝送を実現するため、多点グランドによってノイズ対策を向上させ、金属シェルカバーでコネクタ全体を囲い込む構造により、減衰量の抑制やEMC性能を強化している。
また同シリーズは、東京特殊電線の高性能同軸ケーブル「RUOTA(ルオータ)」と組み合わせることにより、低損失・低スキューを実現する。
クリック感のあるロック構造の採用と、オプションでコネクタにプルテープを用意しており、テープを引くことでコネクタのロック解除と同時に簡単な抜差が可能。
同社では、高速伝送が要求される5G/IoT周辺機器や関連市場への展開を見込んでいる。