本多通信工業は、安曇野工場(長野県安曇野市)敷地内に建設を進めていた厚生棟「AZ HOUSE」が完成し、9月7日から開所した。
建築面積約650㎡、延べ床面積約850㎡の鉄骨2階建て厚生棟は、1階が約380㎡のカフェテリア、2階は約286㎡に10部屋の個室独身寮となっている。
「つながる・学ぶ・伸びる」をコンセプトに設計しており、カフェテリアは、約250人が一堂に食事できるスペースがあり、日頃顔を合わす機会の少ない違う職場の従業員・パートナーも集えるほか、イベント時や災害時に地域の人にも開放する「つながる場」を目指している。
独身寮は共同生活で「学ぶ場」としており、長野の地域名を部屋の名前につけている。また、A~Zまで多様な人がつながることで「伸びる場」としても期待している。
さらに、環境への配慮と地域との共生を考慮して、長野県産アカマツ材をフローリングに、テラス・天井にはカラマツ・ヒノキ材を最大限に活用して、「長野県産材CO2固定量認証制度」(ECOCO)の最高ランク(5つ星)を取得。災害発生時の一時避難場所としての活用に向けて、地元区と防災協定を9月7日に締結した。
8月29日の竣工式で同社の佐谷紳一郎社長は「安曇野工場は東京の本社と並ぶコア拠点であり、地元出身者の採用増や安曇野Uターン制度の新設などを進め、地域と共生し貢献していけるグッドカンパニーを目指して進化を続けていきたい」と今後への意気込みを述べた。