三菱電機は、国内初となる電子ビームを熱源とする粉末床溶融結合方式を用いた金属3Dプリンター「EZ300」を9月2日に発売した。
新製品は、同社の子会社で電子ビーム加工機などを製造する多田電機(兵庫県尼崎市)の製品供給によるもので、NEDOの研究開発プロジェクトにて開発。
6kWの電子銃用電源の搭載によって、業界最高の加工速度毎時250ccを実現。三菱電機独自のビーム収束・偏向技術を生かし、最適なビームスポットの形成と走査によって高い生産性を実現している。
また、電子ビームの発生源に独自構造の棒状陰極を採用し、加熱寿命を従来比で10倍以上となる業界最長の1000時間を達成。
汎用性を考慮した製品設計のため、電子ビームの出力や走査速度、ビーム径など造形条件の設定の自由度が高いのも特長。