検出距離最大8ミリ、分解能は0.1ミリ
マコメ研究所(長野県箕輪町)は、磁気検出方式のリニア変位センサ「MP-620」の販売を開始した。
MP-620は、同社独自の磁気検出素子「可飽和コイル」により、非接触でアブソリュートによる絶対値を高精度に検出できるもの。専用の発磁体「MG-620」の磁束を検出し、その位置に応じた電圧信号を出力する。
検出距離は検出面から最大8ミリで、内部分解能は0.1ミリ。
また、有効長は100ミリ~800ミリまで50ミリごとに指定でき、発磁体がセンサの検出範囲を外れた場合はエラー検出信号を出力できる。
さらに、本体は薄型で省サイズ設計のため、設置場所を選ばずに使用でき、IP67の保護構造に対応した防水・防塵性能となっており、耐環境性にも強い。
その他、センサのゼロ・スパン位置を設定する入力機能を持っており、取り付け後もゼロ・スパン設定が可能。
同社の変位センサMPシリーズは、過酷なレース用自動車にも採用されているが、MP-620にはこのノウハウが生かされており、建設機械の油圧シリンダーの移動量検知、エアシリンダーの位置検出、非鉄金属を挟んでの移動量検知、液面計などでの利用が考えられているが、技術を活用したアプリケーション開発にも積極的に対応していく方針。
なお、リニア変位センサ「MP-4731」として、15ミリストロークで、距離8ミリ、内部分解能0.05ミリを実現した製品も販売を開始した。