【国内】
▶︎ホクショー
白山工場内(石川県白山市)で建設を進めていた新工場棟(第3工場)が5月に竣工し、このほど設備工事が完了、本格的に生産稼働を開始した。
近年、人手不足による自動化ニーズは拡大を続け、同社の主力製品である垂直搬送機をはじめ物流システム・自動化機器の販売が好調に推移。新工場棟は、第1・第2工場に分散していた加工・塗装設備と調達部門を集約し、生産能力の増強と、更なる品質の向上、リードタイムの短縮を図る。
新工場棟の延床面積は9149平方メートル(2階建て)。現在、第1・第2工場は保管スペースの拡充などのため改修工事に着手しており、第3工場の投資と合わせた総投資額は40億円となる。
▶︎日本ハルコン
生産体制のさらなる強化のため、本社隣接地に新工場(長野県佐久市)を建設、9月に地鎮祭を行なった。同社はセキュリティゲートの専門メーカーであり、今回の新設によって製造スペースを従来工場の4倍に拡大する。近隣地域に点在保管している部材も集約し、一層の効率化を目指すとしている。
敷地面積は約2304平方㍍、延床面積は約1386平方㍍(地上一部2階)、竣工は2020年春ごろを予定。
【海外】
▶︎AGC
グループ企業である中国の艾杰旭汽车玻璃(江蘇省蘇州)に、大型3D・複雑形状の車載ディスプレイ用カバーガラスの生産拠点を建設する。各種光学薄膜コーティングから、装飾印刷、複雑曲面の一体成形まで、最先端技術を導入した一貫生産ラインを新設する。
同社は13年から車載ディスプレイ用カバーガラスを素板から加工まで一貫生産する体制を整え販売を開始、17年からは曲面形状のカバーガラスも手掛けており、これまで70車種以上に採用されている。新生産拠点では、既に受注が決定している複数の車種向けに、2022年に販売を開始する予定。
▶︎三菱ケミカル
100%子会社のPT. MC PET Film Indonesia(インドネシアジャカルタ)において、ポリエステルフィルムの生産能力増強のため製造ラインを新設する。
ディスプレイ等に使用される光学用途分野の成長の継続のほか、自動車の電子化、5G対応のための基地局増加や通信機器の高度化などを背景とした積層セラミックコンデンサを始めとする電子部品の急増など、それらの製造工程向けに今後さらなる需要拡大が予測されることから、年間2万5000㌧規模の製造ラインを新設する。
投資額は約1億3000万USドル、完成は21年末を予定。