272社・団体、約1100小間規模
オートメーションと計測の最先端技術総合展「IIFES(アイアイフェス) 2019」が11月27日から3日間、東京ビッグサイト(西全ホールとアトリウム)で開催されるが、開催概要がほぼ固まった。
IIFESは、日本電機工業会(JEMA)、日本電気制御機器工業会(NECA)、日本電気計測器工業会(JEMIMA)の3工業会が合同で主催する展示会で、17年まで開催してきた「システムコントロールフェア(SCF)/計測展TOKYO」の名称を変更した。
新名称の第1回目となる今回は「日本発、MONODZUKURIが世界を加速する。」をテーマに、電機・計測産業を核とする産業界の最先端技術・情報が集う場を提供する。
出展者は、272社・団体(約1100小間)で、他に「大学・高専テクニカルアカデミー」として、22研究室・24小間が展示を予定しており、過去最大規模となる見込み。新規出展は50社となっている。
日本のものづくりの強みと言われる匠の技、カイゼン、高い品質と、IoTやAIなどのデジタルテクノロジーを掛け合わせて多様化する社会環境に適した「MONODZUKURI」を目指して、グローバルな情報発信を行っていく3日間となる。
出展者の内訳は、企業・団体が245社、特別展示企画である「中堅・中小製造業IoTパーク」に11社、「オープンネットワークゾーン」に11団体、報道・出版が5社・団体。
「中堅・中小製造業IoTパーク」では、日本の製造業を支えている中堅・中小製造業のさらなる「ものづくり」の進化を目指したIoTを活用できるユースケースを紹介する。IoTデバイス、プラットフォーム、AIの3つのカテゴリーでユニークな事例を有する企業から展示と事例紹介のプレゼンテーションを行う。
「オープンネットワークゾーン」では、産業用ネットワークの11団体から最新の機器・技術・サービスの動向をワンストップで紹介する。ゾーン内の特設シアターでは産業用ネットワークを分かりやすく解説するセミナーも毎日開催することになっている。
また、主催者特別企画の「Connected Industrisの現状と未来」では、複数のものづくり現場をつなぐことで、新たな付加価値創造を目指すユースケース(サプライヤ、工場、物流)を紹介しながら、その先につながる近未来を動画とパネルで予測する。
さらに、主催3工業会が描く未来像では「電機・計測業界が描くMONODZUKURIの未来像と5Gの可能性」をテーマにパネルディスカッションを11月27日に行う。同時に、アトリウムに各工業会の最新活動状況を紹介するパネル展示も予定。
「大学・高専テクニカルアカデミー」には過去最高の22研究室が参加し、FAと計測・制御技術をメインに、IoT、AI、ロボットなどをテーマに展示とプレゼンテーションを行う。29日には優れた研究室の表彰式も実施する。
一方、セミナー・フォーラムも多彩に予定している。
29日には「世界ものづくりフォーラム」として、日本、ドイツ、アメリカの大使館・省庁、企業から7人が参加。人手不足、賃金上昇、少子高齢化といったグローバルで深刻な課題に対して、各国政府の取り組み・ビジョンの紹介、各国を代表する企業のものづくり最新動向・ユースケースを紹介する。
セミナーも3日間予定されており、「MONODZUKURI」「人材」「グローバル」のテーマに即した講演が、5本予定されている。
その他、3工業会から委員会の活動報告、学生向け業界研究セミナー、出展者セミナー、スポンサードセッションなどが、西ホール会議室や会議棟で3日間行われる。
開場時間は午前10時~午後5時、入場料1000円(事前登録者および招待券持参者、学生は無料)。