三菱電機は、産業用機器内の金属腐食を検知するため、プリント基板に実装できる小型の「金属腐食センサ」を開発した。
同センサは、大気中の腐食性ガスによる金属部品の腐食進行度を検知する技術で、金属腐食により抵抗値が増加する金属薄膜と抵抗体で構成。外形寸法が幅1.6×奥行き0.8ミリメートルの小型で、世界で初めてというプリント基板への実装を実現した。これにより産業用機器内のプリント基板に実装できるため、外付けのセンサでは確認が難しい腐食も検知が可能となり、機器の故障前に部品を替えるなどの故障の未然防止策が可能となる。
金属サビは、金属よりも抵抗値が数十万倍高くなるという特徴から腐食の進行度を把握し、複数の金属腐食センサを組み合わせて腐食進行度を検知する技術を確立。金属腐食センサの材質や厚みを変えることで、金属部品の腐食進行度を段階的に検知することができる。
今後は、プリント基板を有する同社の産業用機器など幅広い製品への適用を目指すとしている。