FAプロダクツ・ISID セミナー開催、スマートファクトリーの実例紹介

FAプロダクツ(東京都港区)と電通国際情報サービス(ISID)は10月4日、東京・品川で、スマートファクトリーの実例を紹介する無料セミナー「Smart Factoryセミナー2019~スマートファクトリー構築の実例と進め方~」を開催。

ISIDセミナーホールを本会場とし、東京・名古屋・大阪・広島の4会場をサテライトでつなぎ、5会場で約300人超が参加する盛況ぶりとなった。

はじめにFAプロダクツ天野眞也会長が「日本の生産技術と製造技術で国内の人手不足を解決し、その仕組みをASEANや中国に販売していく。日本の製造業を復権し新たな産業創出を目指したい」とあいさつし、続く基調講演では、経済産業省 中野剛志参事官(デジタルトランスフォーメーション・イノベーション担当)(併)ものづくり政策審議室長が、現在の世界の製造業を取り巻く不透明な時代の解説とそれに対する対応案を紹介。「不確実な時代には、環境変化に対して対応できるダイナミックケイパビリティが重要で、それにはデジタル化が有効だ」とした。

スマートファクトリー実例では、既存設備の活用例として梶製作所(石川県かほく市)、新規の工場設立の例として西部技研(福岡県古賀市)が登壇。梶製作所 梶司郎代表取締役専務は、少量多品種生産における機械の稼働監視と停止要因の分析と、生産シミュレータを使った最適な生産スケジュール算出による効果を紹介し、西部技研第一工場 松尾幸司工場長マネージャーは19年12月稼働開始のスマートファクトリー設立までの道のりを解説。人員半分で生産量2倍を目指すにあたってシミュレータを活用して工程設計段階で精度を上げていったことが良かったとした。

このほかセミナーではスマートファクトリー化へのステップやデジタルツインの最先端ライン、AIによる歩留まり改善の手法を紹介。さらに特別講演ではウフル八子知礼CIO兼IoTイノベーションセンター所長が「デジタル時代の製造業、IoTを越えた次の一手」としてデータ活用の重要性を強調した。

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