NKKスイッチズ(川崎市高津区)は、「NKK歴史ミュージアム」を本社内に9月27日開設した。同ミュージアムには1951年の創業から約70年に渡る同社の製品や製造の歩みを理解できるように実物を展示している。
展示は大きく「スイッチ開発の歴史」「手加工から機械加工へ」「日開からNKKへ」の3つのコーナーに分かれている。
「スイッチ開発の歴史」では、創業以来のトグル、ロッカー、押しボタン、多機能スイッチ、照光式スイッチ、タッチパネルなどの各種スイッチと特注製品などの全シリーズ約600製品を開発年代順に展示。形状の変化やその時代のニーズへの対応の状況が理解できる内容になっている。また、歴代の製品カタログの一部も置いている。
「手加工から機械加工へ」は、創業時からのスイッチの生産に使用された治具類を展示している。加工内容と治具の使い方なども説明されており、当時の作業状況と工夫の跡が感じられる。さらに、同社のスイッチが使用された代表的な製品も展示されている。
「日開からNKKへ」では、創業者の大橋重雄氏の「座右の銘」の色紙や、兄の大橋幹雄氏との写真とともに、70年近い歴史の中で得た栄誉の数々のトロフィーや楯、記念品などが収納されている。
こうした展示品は社内に所蔵されてはいたが、展示はされていなかったことから、内容ごとに整理し、特にスイッチは開発年代別に分かりやすく展示した。