横河電機は、連結子会社の横河医療ソリューションズ(東京都杉並区)の全株式を、富士フイルムに譲渡した。
横河医療ソリューションズは、2010年に横河電機の医療情報部門を母体として設立。14年に富士通から資本参加(33.41%)を受け、画像情報システム、クラウド型医用画像総合管理、医用コンテンツ管理システムなどや放射線医療IT事業を手がけている。
富士フイルムはヘルスケア分野に注力しており、メディカルシステム事業では医療ITを核に、X線画像診断システム、内視鏡、超音波診断装置など幅広い製品を提供している。
今回、医療ITシステムのラインアップの拡充や将来に向けたAI技術などの研究開発を推進したい富士フイルムと、保有技術やユーザー基盤を生かしながら持続的な成長を目指す横河医療ソリューションズの両社の考えが一致した。
横河電機は富士通の持分を9月30日付けで買い取り、同日、全株式を譲渡。富士フイルムの100%子会社となり、富士フイルム医療ソリューションズとして新たにスタートした。