コグネックス(東京都文京区)は10月16日、韓国の大手企業、SUALABを買収したことを発表した。
SUALABは工業用アプリケーション向けに、ディープラーニングを活用したビジョンソフトウェアを開発している。
SUALABのエンジニアリングチームと知的財産が傘下に入ることで、2017年4月にViDi Systemsから買収した技術に基づくコグネックスのディープラーニング機能が強化される。
コグネックスの社長兼CEO、ロバート・J・ウィレット氏は「ディープラーニングによってコグネックスは、これまで大人数のチームで、目視で行うしかなく困難だったファクトリ内での検査ニーズに応えることができるようになりました。SUALABの貴重なIP、エンジニアリングの専門知識、市場での豊富な経験は、アジアを中心とした成長が最も著しい市場での展開に役立ちます。現在、数万の人々が、困難で面倒な、そしてエラーの多い目視検査で、電子部品およびサブシステムに傷や欠陥がないか検査しています。今後はディープラーニングベースのマシンビジョンによって、より信頼性が高く、コストの低い方法で検査することができるようになります」と述べている。
コグネックスの会長兼創設者、Dr. Robert J. Shillman氏は次のように述べている。
「SUALABチームをコグネックスに迎えることができ、大変うれしく思っています。コグネックスのwork hard, play hard and move fast(一生懸命働き、一生懸命遊び、迅速に動く)という企業カルチャーにも合致したチームです」
韓国ソウルに本社を置くSUALABは、2013年にSong Kiyoung氏が共同設立した企業で、Song Kiyoung氏自身もコグネックスに移り、工業用マシンビジョン向けのディープラーニングの使用を専門とする世界最大のエンジニアチームを率いることになる。
SUALABのCEO兼共同設立者、Song Kiyoung氏は次のように述べています。「SUALABでは創設以来、ディープラーニングベースの画像検査のグローバルリーダーになるという明確な目標を掲げてまいりました。この度コグネックスと一つになることでこの目標を達成することができました。そして今後一丸となって、お客様が最も複雑なビジョンアプリケーションにも高速に、簡単に、そしてコストパフォーマンスの高い方法で対応できるように、より一層、尽力したいと考えています」